近年日本で問題になってきているのが不妊問題。
以前は10組に1組の割合で不妊カップルがいたらしいですが、最近では6組に1組が不妊カップルだと言われています。
不妊問題は日本の少子化問題にも深くつながる問題であり、日本の未来を思うと避けては通れない問題です。
今回はそんな不妊問題について書いていこうと思います。
不妊の原因は?女性と男性の両方に問題あり
一般的に不妊問題は、女性が原因であることがほとんどだと言われてきましたし、今でもそう信じられていることが多々あります。
しかし、実際のところ、不妊は女性だけではなく男性側にも問題があります。
以前、TV番組「田村淳の地上波ではダメ!絶対!」という番組で、不妊問題が取り上げられました。この番組では男性側の視点から、不妊問題を捉えています。
その中で、不妊問題の研究者小堀先生は以下のようなことを述べていました。
「6カップルに1組が不妊症で、そのうちの50%が男性に原因あり」
「男性側は自分自身が不妊症だと思っていない方も多く、自分が普通にSEXできたら赤ちゃんができると思われている方も多い」
「精子がどういう状態になっているのか調べることが大事」
といったことをおっしゃっていました。
(3分53秒あたり~)
つまり、不妊の原因には男性の精子が関係していることも大きいということです。
男性はまさか自分が不妊だとは思っていないことが多く、奥さんが不妊治療をしていても、男性側は無関心ということもあります。
確かに、男性の場合、性器は外側から見えるので、一見病気には見えないと自分は正常だと思いがちです。
そして、射精できれば妊娠させることができると思われがちです。
反対に女性の場合、子宮や膣というのは身体の内部に存在しているため、正常かどうかを見た目だけでは判断しにくいといった問題があります。
また、赤ちゃんが育つのは女性の子宮内なので、妊娠できないとなると、まず初めに女性側に問題があるのではと疑ってしまいがちです。
しかし、現実的に50%の確率で男性側にも問題があるのだから、不妊問題は女性だけではなく、男性もまじめに取り組まなければならないといえます。
不妊治療には女性と男性の両方の協力が必要
不妊治療は女性だけが一方的に取り組んでいても、解消できないことが多々あります。
上で書いてきたように男性側にも問題があることが多いので、不妊治療をするなら男女2人で協力して行う必要があります。
もし妊娠したいなと思ってもなかなか出来ない場合は、女性一人でその負担を背負うのではなく、男性側にも協力してもらうことが必要です。
男性にとっては少し怖い思いもあるかもしれませんが、自分の精子を検査してみるのも、不妊治療には必要なのではないでしょうか。